モロッコ。
パウロ・コエーリョの『アルケミスト』を読んで以来、いつか行ってみたいと思っていた国。
物語の中のサンチアゴ少年と同じように、スペインから船でモロッコのタンジェに渡ろうかとも思ったが、今回はパリから飛行機でマラケシュへ。
すっかり秋になってしまったパリとは違い、マラケシュの太陽はまだまだ元気だ。
滞在先はマラケシュの旧市街メディナの中にあるリアド(邸宅を改装した宿)。
世界遺産にも登録されている旧市街は文字通り迷路のようなつくり。
我々の泊まったリアドはその迷路の中にあった。
リアドの屋上のテラスで横になっていると、聴こえてくるのは蛇つかいの笛の音。
何時間かおきには周りのモスクから祈りの声がスピーカを通じて聴こえてくる。
久しぶりに感じる異次元の空間。
滞在先のリアドから、有名なジャマエルフナ広場へは徒歩5分ほど。
昼間は大道芸人で、夜は屋台で賑わう、このフナ広場は世界無形遺産にも登録されている。
広場の熱気が最高潮に達するのは屋台が賑わう頃。
モロッコはイスラムの国なので残念ながら公衆でのアルコールはご法度。
アルコールなしでここまで盛り上がれるのもマラケシュならではかもしれない。
マラケシュ滞在中、ベルベル人が多く住むイムリルという町にも足を伸ばした。
北アフリカ最高峰のアトラス山脈。
太陽がまぶしいマラケシュとは違ってかなり肌寒い。
この地域は、冬には雪で一体が覆われるらしい。
ちなみにここで食べたタジン(煮込料理)は最高に美味しかった。
マラケシュで食べるものより味がしっかりしている。
マラケシュは東京ともパリとも全く違う空間だった。
喧騒と土埃が印象的な街マラケシュ。
想像以上に魅惑的だったマラケシュ。
そして、神秘的なマラケシュ。
いつかまたマラケシュに来てみたい。
カサブランカやタンジェにも行ってみたい。
もちろん砂漠にも。
実現する日は来るのかな。

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